【不妊治療案内】人工授精

人工授精について

人工授精とは

人工授精(AIH:Artificial Insemination of Husband)とは、女性の排卵のタイミングに合わせて、男性の精子を人工的に子宮へ注入する不妊治療です。
精子が子宮に入るところまでを人工的に補助しますが、その後は自然妊娠と同じとなります。
そのため、極めて自然妊娠に近い形で赤ちゃんを授かることになります。
卵子と精子が出会う頻度が高くなる

人工授精は「卵子と精子が出会う頻度を高める」ための治療と言え、次のような処置を行います。

  1. 精液を採取
  2. 採取した精子を洗浄した後、濃縮して子宮へ注入

人工授精が向いている場合

人工授精は次のようなカップルに向いており、おすすめしております。

  • タイミング法では妊娠しなかった
  • 子宮頚管の粘液が少ないため、精子が子宮内に入って行かない
  • 性行為が困難な状況(射精障害や勃起障害など)にあるものの、マスターベーションにより精液を採取することができる
  • 乏精子症や精子無力症の影響により、精子を調整した方が良好な結果が得られやすい

人工授精の治療の流れ

1受診・検査

卵胞がどの程度育っているかを調べますので、排卵日の2~3日前・月経周期10日目~12日目のタイミングでご来院ください。
超音波検査(エコー検査)や卵胞計測、またホルモン採血などの検査を行って、排卵日を正確に予測します。

2卵胞の発育が遅い場合

卵胞の発育が遅い場合、排卵誘発剤の使用を検討します。

3排卵を促進

必要に応じて注射薬や点鼻薬などを使用して、排卵を促進します。

4精液を採取

子宮内へ注入する精液を採取します

※採取前、2~3日の禁欲期間を設けることが望ましいとされています
※採精後3時間以内にクリニックにお持ちください

5精子を注入

洗浄・濃縮した精液を子宮内へ注入します。
痛みはほとんどありませんので、ご安心ください。

6排卵の状態をチェック

超音波検査(エコー検査)で排卵の状態をチェックします。
排卵していない場合、もう一度人工授精を行うケースもあります。

7黄体ホルモンの補充

妊娠の確率を高めるために、排卵後に黄体ホルモンを内服して着床しやすい環境を整えます。

8妊娠の確認

尿検査を行って、妊娠したかどうか確認します。

人工授精の費用

項目 費用(保険診療)
人工授精 5,460円

 

人工授精のQ&A

人工授精を行う日、何を持って行けば良いですか?

診察券や健康保険証のほか、少量の出血が起こる場合がありますので、生理用ナプキンをお持ちください。

精子の状態を良くするために、どんな生活を送ればいいですか?

栄養バランスの良い食事を心がけて、十分に睡眠をとるようにしてください。 また、精子を採取する前日の性行為はお控えください。 ただし、精子を溜めすぎると動きが悪くなりますので、できれば4~5日前に性行為をするようにしてください。

精液を持参する時に注意することは?

できれば採取してから3時間以内にご持参ください。 その際、過度に温めたり、冷やしたりせず、人肌程度の温度で管理してください。

人工授精の成功率はどのくらいですか?

1回の治療の成功率は8%程度と言われています。

お問い合わせ tel:077-598-6573 24時間対応 WEB予約